【藤原祐】座波流武術空手弐段 工学部電子物理工学科卒業
部活動を卒業まで続けることができた理由は座波流武術空手が自分に必要だと思い続けたからでした。幼い頃から私は他者を守れる人間になりたいと思っていました。見学のとき先輩の技を体感して面白い、この空手を学べば強くなれるのではないかと感じ入部しました。日々の練習は楽しく、ただ技を身につけることだけを思っていました。しかし、新入生歓迎祭や大学祭など部活動で参加する行事に部の中心となって関わるようになったとき、自分が持っていたのは部員や他人に対して苛立ってしまう心と同輩より劣った技術でした。卒業した今、精神も技術も上達したとは言えませんが、そのどちらも成長することが綺麗な空手につながるのではと考えるようになりました。他尊自信という言葉の意味を自分の中で考えられるようになったのが、この部を通して得た私の成長です。
私はこれからも座波流武術空手を続けていきます。先生をはじめ先輩の誰もが練習し続け、成長し続けようとする環境に身を置くことは、私の人生に必要だと感じるからです。
田中先生、佐伯部長、高橋監督、社会人の先輩方には座波流武術空手と出会わせていただき、またご指導もいただき誠に感謝しています。共に練習し助けてくれた同輩、この部に入り今後を担っていく後輩にも感謝をしています。卒業までの私の空手を支えてくれたすべての方に感謝を申し上げ卒業の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
【竹明日向花】座波流武術空手弐段 農学部畜産草地科学科卒業
本日は私たち卒業生のためにこのような会を開いてくださりありがとうございます。 大学では新しいことに挑戦したくて、今までやろうと思いながらもなかなかできなかった空手を始めてここまできましたが、座波流武術空手部を選んで本当に良かったと思っています。
この空手を始めて、親や知人から姿勢がいいねと褒められることが多くなりました。もともとひどい猫背だったこともあり、印象が悪いから直すように親から言われていたほどだったので、自分の変化を素直にうれしく感じました。実際、練習以外でも姿勢を意識して過ごすようにしていたためだと思います。こうして自然と背筋を伸ばせるようになったことや、空手を通して学んだ礼節が、就活の時に自信となり自分を助けてくれました。また、こうした練習の成果が日常生活で感じられるほどしみついていったのは、お互いに切磋琢磨しあえる同級生や、わからないところや間違えていることを丁寧に根気良く指導してくださった先輩方、教えることの難しさを教えてくれた後輩たちのいる、恵まれた環境で空手をすることが出来たためであると思います。特に高橋先輩には、空手のことだけではなく、プライベートでもお世話になりました。私が就活の面接に自信がないと弱音をこぼしたときは面接練習に付き合っていただき、体調が悪くなった時に連絡したときはすぐに駆け付けてくれました。こうしたサポートがあり、今の私があるのだと思います。北原先輩は、お忙しい中、私たちのために練習に出てくださいました。一人で練習していると体の使い方があっているのか不安になることも多くありましたが、北原先輩の的確なアドバイスのおかげでできることも増え、空手は楽しいと思えるようになりました。このような素敵な出会いに心から感謝しています。
また、こうして武術の経験が全くなかった私が空手を続けることが出来たのも、田中先生をはじめとした社会人の先輩方のご指導があり、まじめに、謙虚に、誠実な姿勢を示してくださったおかげです。
四月からは社会人の一員として、空手で学んできたことを糧に、初心に帰って精進していきたいと思っています。約4年間、本当にありがとうございました。
【井康成】座波流武術空手弐段 工学部情報システム工学科卒業
この4年間を思い返すと、今まで一度も空手部の練習に行くことが嫌になることはありませんでした。これは、北原先輩をはじめとする先輩方、部員の方々の親しみやすい人柄や丁寧なご指導のおかげです。また、田中先生をはじめとする社会人の先輩方からご指導を受け続けることができ、座波流武術空手の魅力を存分に感じることができたからだと思います。大変感謝しております。ありがとうございました。
北原先輩をはじめ先輩方に大変感謝しております。初めての昇級試験の時、他の同期に後れをとってしましい、悔しい思いをしました。そのとき北原先輩がおっしゃった「成長速度は人それぞれ。地道にやっていけば追いつく」という言葉が練習に励む上でのモチベーションとなり、結果同期と共に2段を取得することが出来ました。ありがとうございました。
高橋先輩には多方面でお世話になりました。特に就活時の面接練習に何度も付き合ってくださり、おかげで第一志望に合格することが出来ました。ありがとうございました。
大谷先輩、内田先輩をはじめとする学生の先輩方、皆様の親しみやすいお人柄のおかげで楽しく練習に励むことができました。ありがとうございました。
同期の方々、皆さんがひたむきに練習する姿は私のモチベーションとなり4年間頑張ることができました。また、部活の行事の中心となって引っ張ってくださり、多々お世話になりました。ありがとうございました。
後輩の方々には「すごい」と思うことがいくつかありました。2・3年生については、1年生のことを多々気にかけている田谷野君や周りへの気配りを欠かさない西さんの姿に、先輩ながら学ばされることがありました。1年生については通常練習以外の時にも自主練習をしている姿をよく見かけました。後輩の方々の今後の活躍を心から応援しています。 改めて、4年間ありがとうございました。私は社会人になってもこの空手を続けていきたいと思っていますので今後もよろしくお願いいたします。
最後に、福岡県警に就職する私の最初の交番勤務地が柳川であることを祈念して、卒業の挨拶と致します。
【古庄利菜】座波流武術空手参段 大学院農学研究科修了
本日は卒業・修了生のために素晴らしい会を開いて下さりありがとうございます。6年間を振り返ると長くなるので、大学院の2年間についてお話します。この2年間は文武両道を目標に過ごしてきました。しかし、実際は就活や修士論文に時間を要し、空手の練習にはなかなか参加することができませんでした。学部の卒業祝賀会では黒帯を取れたことが自信に繋がったと話しましたが、院生になってからは前よりも下手になっていたり、未だに後輩に的確な指導ができなかったりと自分の実力が段位にふさわしいのか悩むこともありました。今までの自分を振り返ると、上手くいかないと悩んだ時こそ練習に励むことで解決してきたので、忙しいからという言い訳を止めて、時間を見つけて練習をしました。特に高橋先輩のご配慮で日曜日も武道場を予約していただいたことで研究と練習を両立することができました。また、私と同じく大学院で研究をしながら練習に取り組んだ内田先輩や大谷先輩、そして本来なら休みなのに練習に顔を出して下さった高橋先輩や後輩の皆さんのおかげで諦めずに練習に励むことができました。皆さんは私にとって一緒に練習したり、教え合ったり、どうやったら上手くできるか考えたりできる貴重な存在で、お互いを高めることができたと思います。そして、皆さんとお会いすることが気分転換となり、研究へのエネルギーにも繋がりました。空手をしていたおかげで、大学院を修了することができたと思います。
また一時は諦めていましたが、参段受験を決意してからは合宿で田中先生や田中塾の先輩方に熱心にご指導していただき感謝しています。合宿に参加することで普段気付けない部分を指摘していただき、よりレベルアップをすることができました。そして、威張ることなく、常に謙虚に学生と向き合って下さり、その背中を見て私も素直な心を持ち、先輩方のような人になろうと思いました。先生や先輩方のおかげで空手はもちろんのこと、内面的にも成長することができました。また仕事の合間をぬって日々空手の向上のために努力されている姿にいつも励まされていました。これからも先生や先輩方の背中を追って真面目に素直に頑張ります。
後輩の皆さんに関しては、なかなか練習に参加できず申し訳ない気持ちでいっぱいです。それにも関わらず、たまに参加した時に温かく迎えてくれて嬉しかったです。4年生の皆さんは一番近い後輩にあたりますが、先輩の人数が少なかったので、初めは全員にちゃんと指導することができず苦労させてしまい、申し訳なかったです。しかし、みんな意欲的で白帯の頃からお互いに教え合うことで全員がどんどん上手になっていったことが嬉しかったです。よい意味でその姿は私にプレッシャーをかけてくれました。おかげで私も練習を頑張れました。頼りない先輩でしたが、いつも慕ってくれて本当にありがとうございました。
新天地でも楽しく過ごせることを祈っています。明音ちゃんと香月君は入部が遅かったにも関わらず黒帯まで取り、とても感心しています。2人とも勉強が忙しい中、夏休みや通常練習もしっかりと参加する姿は先輩や後輩にいい影響を与えていたと思います。何より初めはぎこちなかった2人が仲良くなって安心しました。今後はなかなか会うのは難しいかもしれませんが2人の将来が明るくなることを祈りつつ、空手の練習でまた会えることを楽しみにしています。田谷野君は同期がいない中、腐らずにここまで一生懸命頑張ってくれて嬉しいです。今後はさらに後輩も増えていくから不安もあると思いますが、先輩後輩みんなと助け合いながら、部活を盛り上げて下さい。1年生の皆さんは空手の指導に関してはほとんど貢献できず、申し訳ないのですが、イベントや合宿でお話してくれたり、たまにアドバイスをしたときに素直に聞いてくれたりして嬉しかったです。これから覚えることが増えて新しいことを学ぶ面白さもありますが、できないという壁にぶつかることも増えると思います。でも壁にぶつかったからこそ学べることもあるので、日々楽しみながら部員みんなと頑張って下さい。数年後に大きく成長している姿を楽しみにしています。
最後に私が大学院でも練習を頑張ることができたのは、皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。今まで皆さんに与えてもらってばかりだったので、これからは社会人として、皆さんに恩を返していけるよう今後も頑張っていきます。よろしくお願いいたします。
平成29年 卒業・修了式(2017年3月24日)
宮崎市シーガイアリゾートのコンベンションセンターサミットにて卒業・修了式が行われました。大学院修士課程2年の内田吉亮が修了し博士課程に進学しました。農学部応用生物科学科の古庄利菜が卒業し大学院の修士課程に進学しました。農学部畜産草地科学科の福島敬太が卒業し熊本県庁畜産課に入庁しました。
在校生もスーツ着用でお祝いに駆けつけました。(監督 高橋ひろみ)
平成29年 卒業修了祝賀会ならびに春合宿(2017年3月11日〜12日)
熊本県人吉市の一勝地温泉かわせみにて卒業・修了祝賀会を開催しました。同時に人吉スポーツパレス第一武道場において春の合宿練習を行いました。
【古庄利菜】座波流武術空手弐段 農学部応用生物科学科卒業
今日はこのような素晴らしい会を開いて下さってありがとうございます。
私は元々空手とは全く縁がありませんでしたが、何だか良さそうという直感で武術空手部に入部しました。この選択は正解だったと思います。部活に入ったことで空手はもちろんのこと様々な経験や思い出を得ることができました。
1年生の頃は空手の複雑な動きなどを上手くできずに悩んだこともありました。しかし、やるからには最後までやり遂げるという気持ちが強かったので、朝練にも参加して遅れを取り戻そうと必死でした。そんなとき支えとなったのは先輩方です。自分の練習の時間を割いて教えていただいたり、朝練や夏休みの練習にも付き合っていただいたりと本当にお世話になりました。一人だったら恐らく途中で諦めていたかもしれません。
また合宿では田中先生や田中塾の先輩方に的確なアドバイスをいただき、宮崎での練習のモチベーションとなっていました。
最初の審査会の講評で「真面目に、素直に練習する。学年が上がるほど謙虚でいなければならない」と聞いたときに、田中先生や先輩方の姿が浮かびました。威張らずに、共に成長しようとする雰囲気を普段の練習や合宿で感じていて、このとき、私も謙虚な気持ちで四年間頑張ろうと決意しました。それからは、少しでも上達できるように練習にほぼすべて参加しました。またその間に主将や会計、新入生歓迎祭の計画や大学祭の企画など、部活だからこそできる経験をさせていただきました。どの仕事も高橋先輩や部員のみんなに助けてもらいながらでしたが、何とか務めることができました。どちらにおいてもきつくてやりたくないなと感じてしまう時もありましたが、そのときも「真面目に素直に」を思い出して頑張ることができました。
四年間、最後までやり遂げ、目標だった黒帯をいただけるまで成長できたことは、自信につながりました。「真面目で素直」な姿をいつも示して下さった高橋先輩や北原先輩、そして田中先生や田中塾の先輩方のおかげです。本当にありがとうございます。
また、同期として、空手だけでなく部活を作っていく上でとても心強い存在だった福島君、いつも楽しそうに練習していて、私に良い刺激を与えてくれる後輩の皆さんにも感謝しています。先生、先輩、同期、後輩に恵まれたこの場にいられることがとても幸せです。卒業という区切りで挨拶させていただきましたが、今後も空手を続けていきますので、ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。
【福島敬太】座波流武術空手弐段 農学部畜産草地科学科卒業
はじめに、私たちのためにこのような祝賀会を開いていただきありがとうございます
この座波流武術空手部に入部してから今までを振り返ってみると、自分が本当に変わったなと感じます。私はもともと競技空手をしており、空手は試合で相手に勝つことを目標にするものだと考えていました。しかし、田中先生や田中塾の先輩方、北原先輩、高橋先輩、部活の先輩方と出会い、武術空手を教わり、その立派な人柄に触れてから、空手は自己を高め、心を豊かにし、人としての在り方を形作るものであると自然に思うようになりました。このような考え方の変化によって当初の暗かった性格もだいぶ明るくなりました。このようなきっかけをくださった田中先生や先輩方には心から感謝しています。
4年生になる頃には、多くの後輩ができました。入部してくれたことを嬉しく思う反面、まだまだ未熟な自分が先輩方のように上手く教えられるか不安に思ったり、就職活動で練習に出られなかった時期には申し訳ないなと思ったりすることも多くありました。後輩たちは一人一人が真面目で気配りの出来る優しさもっています。正直、そんな後輩たちに私が与えられるものは少なかったのではないかと思います。しかし、そんな私であっても先輩として頼ってもらい、技を教える際には、逆に私が学ばせてもらうことも多くありました。素晴らしい後輩たちに巡り合えて本当に楽しい時間を過ごすことができました。後輩の皆さん、入部してくれて本当にありがとう。
同期の古庄さん。以前、合宿で私が挨拶をした後、「感謝の言葉の時に私が抜けていた!」と怒られたので、今回はちゃんと言います。古庄さんには、助けられることが多々ありました。私が練習に出られなかった時、主将を引き受けてもらい、部を引っ張ってくれこと、本当に感謝しています。また、唯一の同期であり、互いに切磋琢磨し合える貴重な存在でした。これからもお互いを高め合っていければと思っています。
田中先生、田中塾の先輩方、北原先輩、高橋先輩、同輩、後輩の皆さん、改めてこれまでお世話になりました。皆様には感謝してもしきれない気持ちでいっぱいです。今の自分があるのは座波流武術空手部に入部して皆様に出会えたからだと心から思っています。以前、田中先生は「幸せはそれだけでは、すぐに崩れてしまう。幸せを積み上げていき、崩れないようにしたものが、本当の本物の幸せである」と仰いました。私はこの部に入部できて幸せを感じています。その幸せが崩れないよう今後も研鑽を重ね、少しずつでもお世話になった皆様に恩を返していけるよう尽力していきます。これからも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。言葉足らずではありますが、私からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
【内田吉亮】座波流武術空手参段 大学院農学工学総合研究科修了
本日は私たちのために、このような心のこもった祝賀会を開催していただき、誠にありがとうございます。ご多忙の中、ご出席下さいました、田中先生をはじめとする田中塾の先輩方、並びに座波流武術空手部の皆様に心から御礼申し上げます。
学部生時代は、現在の座波流武術空手部の礎を築いてくださった頼りになる藤丸先輩が在籍し、同期の久寿米木さんと大谷君、新入部員であった福島君そして古庄さん、そして春華さんと共に武術空手に励み、濃厚な四年間の学生生活を送ることが出来ました。審査会に向けて武術空手に励んだ日々、みそ田楽を必死に売りさばいた学園祭、そして鵜戸神宮での新入部員入部祈願が大変懐かしく感じらます。
一方、修士課程の二年間は、想像以上に早くに過ぎ去り、本日の卒業修了祝賀会を迎えました。この二年間は、三段の取得を目指し、武術空手に取り組んできましたが、文武両道がいかに難しいことか痛感する毎日でした。修士課程の研究と武術空手の練習が思うように進まず、挫けそうになる時もありましたが、田中先生から授かった「研究頑張れ」の一筆を思い出すと、研究および武術空手に対し「まじめ、真剣、誠実」に取り組むやる気が再燃し、再び前に進むことが出来ました。合宿に参加した際には、練習不足にも関わらず、田中塾の先輩方は丁寧に指導してくださり、また初歩的な質問にも快く答えてくださいました。その結果、三段という武術空手部に入部した際には、想像もしていなかった段位を頂くことが出来ました。これらの結果は、ひとえに田中先生並びに田中塾の先輩方のご指導の賜物と深く感謝しています。
修士課程に進学後は、部活動に参加し、後輩の指導を行うことなどはほとんどできなかったどころか、学園祭の演武の練習等にも直前まで参加できないなど迷惑をかけた記憶が多く、大変申し訳なかったと反省しています。そんな情けない先輩にもかかわらず、部活動や合宿に参加した際には、宮岡君をはじめとする部員全員が温かく迎えてくれて大変嬉しかったです。福島君や古庄さんには頼りない先輩でしたが、入部から現在に至るまでついてきてくれて本当に嬉しかったです。苦楽を共にした日々はかけがえのない大切な思い出です。
現在の座波流武術空手部は、個性豊かで武術空手に真剣に取り組む後輩に恵まれ、先輩方のご尽力もあり、年を追うごとに盛り上がり、大変嬉しく思います。また、審査会や学園祭などの部活動を通じ、学生生活を謳歌する後輩を見て大変頼もしく感じるとともに大変羨ましくも思います。宮岡君、藤原君、松島君、井君、香月君、春華さん、津田さん、竹明さん、そして西さんが、この武術空手を通じ、振り返ったときによかったと思えるような充実した四年間が過ごせることを祈っています。
私は学部及び修士課程の計六年間の学生生活の中で、武術空手を通じこのように多くの貴重な経験をすることができました。そして、信頼し生涯にわたり付き合える仲間が出来ました。これは武術空手に、真剣に取り組んだ結果であると思います。そして、この結果は物事に「まじめに、素直に、真剣に」取り組む姿勢が将来の自分につながる事を、言葉だけでなく体現することで教えてくださった田中先生や田中塾の先輩方のおかげです。田中先生、北原先輩、高橋先輩そして田中塾の先輩方、本日まで大変お世話になりました。そして、部活動だけでなくいつもそばで支え応援してくださった北原先輩ならびに高橋先輩、本当にお世話になりました。これらからは座波流武術空手OB兼田中塾塾生として、座波流武術空手に邁進してまいりますので、今後もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
平成27年 卒業挨拶(2015年2月28日)
【久壽米木彩菜】座波流武術空手弐段 農学部畜産草地科学科卒業
今日はこのような会を開いて下さって、ありがとうございます。今回が学生として参加する最後の合宿ですが、これからも参加し続ける気満々なので、しんみりするつもりはありません。
私が一年生だった頃を振り返ると、あの時、座波流空手道部に入部してよかったなあと心から思います。座波流空手道部に入らなければ、おそらく私は金髪で化粧もバリバリの相当ひねくれた性格の人間になっていたと思います。空手を通じて「人と素直に接する」ことの難しさを感じなくなり、そこから空手の稽古はもちろん、人と接することが本当に楽しくなりました。このような好機を与えて育てて下さった高橋先輩、北原先輩、そして田中先生と田中塾の先輩方には、感謝の気持ちに堪えません。本当にありがとうございます。そして、一緒に稽古に励み、時にはふざけあった、内田君、大谷君、壱岐君、古庄さん、福島君、春華さん、リッキーも本当にありがとうございます。
これからも私は、父と一緒に空手を続けるつもりなので、どうぞよろしくお願い致します。(久寿米木彩菜)
【内田吉亮】座波流武術空手弐段 農学部海洋生物環境学科卒業
本日は私たち卒業生のために、このような心のこもった祝賀会を挙げていただき、まことにありがとうございます。
武道とはほぼ無縁の人生を歩んできた私ですが、大谷君に勧誘され、北原先輩の技に魅せられ、私の空手道がはじまりました。 福岡研修や合宿を通じ、田中先生や八女工業高校の先輩方と出会い、空手の技だけでなく立派な人柄に触れ、さらに空手道に魅了されました。時には空手道の厳しさに嫌気が差し、退部を考えましたが、高橋先輩の「ひとつのことに集中しなければ何も得られない。ひとつのことに真剣に取り組んでみませんか」という言葉をきっかけに、空手道を続ける決心がつきました。最上級生であった藤丸先輩が卒業される際には「お前は先輩として頼りない」という言葉を受け、自分に足りないもの、頼りがいのある先輩とは何かを考えるようになりました。
先生や先輩方が座波流空手道部の発展に尽力してくださったおかげで、福島、古庄、伊海、北原、リッキーが入部し、日々の練習や学園祭などのイベントを通じ、新たな喜びや楽しみを得ることができました。一方、藤丸先輩のような頼りになる先輩になることがいかに難しいかを痛感しました。
私は4年間の学生生活の中で、空手道を通じこのように多くの貴重な経験をすることができました。これは空手道に真剣に取り組んだ結果であると思います。そして、この結果は物事に「まじめに、素直に、真剣に」取り組む姿勢が将来の自分につながる事を、言葉だけでなく体現することで教えてくださった田中先生や先輩方のおかげです。
田中先生、北原先輩、高橋先輩そして八女工業高校の先輩方、改めまして本日まで本当にお世話になりました。大学院に進学後も空手道を続けていきたいと考えていますので、卒業後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
【大谷真怜】座波流武術空手弐段 農学部海洋生物環境学科卒業
私にとって座波流空手道部の4年間は衝撃と感謝でした。
小学校の頃、空手を数年学んだことがありました。当時の私は、身長と体重が学年で下から2番目で、強くなりたいと入門しましたが、試合で勝った事はなく、基本や型などを学んでも試合でまったく生かせないことに疑問を感じ辞めてしまいました。そんな私は、大学で空手部に入り基本技を自分で研究して活かしたいという気持ちがありました。宮崎大学の空手道部に入部するつもりで見学に行こうと思い、いよいよ4月を迎えました。
初めて見学に行ったとき、衝撃的な光景を目にしました。身長180cmもあろうかという筋骨隆々な黒帯の男性が正座しており、傍らにはどう見ても空手マスターのオーラを放つ黒帯の女性が棒を持っていたのです。後に、先輩の藤丸さんと監督の高橋さんであるということが分かりましたが「そうか僕もこうならないといけないな」と覚悟を決めて空手道部の4年間と衝撃の連続がスタートしました。
すぐに次の大きな衝撃はやってきました。師範である田中先生にお会いして、ご指導して頂いたときのことです。田中先生との出会いは、「この人はヤバイ!!殺されるほど怖いものを持っている!!」と感じさせるお爺さんが私の人生の中に初めて現れた瞬間でした。同時に、人間的に頼れるものと魅かれるものを感じ、この部活に間違いはない、続けていこうという思いと覚悟が生まれた瞬間でもありました。
その後、空手の技や精神的な考え方に衝撃を受け続けながら練習に励んでいきました。しかし、大学生活を続けていくうちに、他にもやりたいことが増えていきました。大学生活にも慣れ、俗に言うテキトーというものを覚えてしまい、妥協やだらしなさといった自分の悪いところが出てくるようになり、気づいたら欲張りな性格があれもこれもと手を出させて色々と中途半端になっていきました。
結果、空手道部にかかわる人からの信頼を失うという失態を演じてしまいました。「だけどこの空手を続けていきたい」といくら思っていても、行動を伴わない気持ちでは人は振り向いてはくれません。それどころか、信頼を失えば、良かれと思ってした行動ですら認めてもらえないということを、この失敗は教えてくれました。「だが、ここで諦めない、僕は強くなるって誓ったじゃないか」と入部時の思いが私を奮い立たせてくれました。頭に描いたのは初志貫徹と百戦錬磨という頑固な父親譲りの言葉でした。「とにかく続けるんだ。他人がなんと言おうと、否が応でも、嫌われても!!」と心に念じ続け、ついに黒帯まで辿り着くことが出来ました。結果が出る前に決め付ける癖の強かった私に、続けることの大切さを教えてくれました。
初段をいただいた時、今まで厳しかった方々から、お祝いの言葉と気持ちをたくさんいただきました。この時初めて、私は一人ぼっちじゃなかったんだ、皆はずっと見てくれていたんだと感じ、大変感動しました。同時に、私は感謝するということの真意を学び、人生の中で多くの感謝があったことに気づきました。真っ先に、こんな私を今までずっと支え続けてきてくれている両親が浮かび、心から「ありがとうございます」と面と向かって伝えることができました。
こうして、空手道部の4年間はあっという間に終わりました。今の私があるのは間違いなく宮崎大学座波流空手道部のおかげです。田中先生を筆頭に全力でいつもサポートしてくださる先輩方、そして同輩に後輩に本当に感謝してもしきれない気持ちで一杯です。これからも、多くの幸せを与えてくれた田中先生の空手を続けていき、私自身も多くの幸せを与えられるような人間になっていきたいと思っています。いままで本当にありがとうございました。そしてこれからも、どうぞよろしくお願いいたします。(大谷真怜)
送辞:福島敬太
内田先輩、大谷先輩、久寿米木先輩、壱岐先輩、ご卒業ならびに進路の確定おめでとうございます。 私が先輩たちと出会ってから、もうすぐ二年が過ぎようとしています。短くはない時間ですが、本当にあっという間でした。部活では、日々、切磋琢磨しながら練習に取り組まれる姿勢に、私たちも練習への意欲を駆り立てられました。部活外でも、学業への取り組みが真剣そのものであり、自分の研究テーマに全力で臨まれていることが、会話の端々から伝わってきました。先輩たちは常に周りに気を配り、何かあれば進んで問題を解決しようとして下さいました。ときには、面白いジョークや面白くないジョークで場を和ませてくれましたね?大谷先輩?
そんな先輩たちもこのたび卒業され、自らが選んだ進路へと進まれます。少し寂しくはなりますが、先輩たちから教えていただいたことを次代に伝えていけるよう努力し、寂しさを乗り越えてより楽しさのあふれる部活にしていきたいと思います。
新生活を送る中で先輩たちは様々な困難に直面すると思います。しかし、どのような困難であっても、先輩たちであればこれまでのようにきっと乗り越えられると信じています。 たまには練習に顔を出して下さると、非常に嬉しいです。最後に、先輩たちのこれからのご活躍を願い、このような素晴らしい先輩たちと巡り合わせてくれた座波空手に感謝し、卒業生への贈る言葉と致します。(福島敬太)